会長挨拶
岐阜県精神保健福祉士協会について
岐阜県精神保健福祉協会は、今年で設立21周年を迎えます。昨年、20周年は、節目の年ではありましたが、全世界を新型コロナウィルスが席捲し、その余波を受けた当協会の総会も10月にずれ込むなど、協会員の皆様には多大なるご迷惑をおかけし、
今日に至っております。例年の活動ができない状況にまで追い込まれ、新たな苦難の年となりました。協会活動が滞っておりますこと、理事を代表して、お詫び申し上げます。
今年度は、ポストコロナ(ウイズコロナ)を意識し、徐々に活動を活性化していきたいと考えています。
私達のクライエントである精神障がいのある方々、ご家族の方々は、これまで疾病や障害、社会構造の中で、多くの苦難の歴史を歩み(時には時代に翻弄され)、今日に至っております。これは、歴史を見れば明らかですが、今も多くの方々が、
社会の制約や抑圧の中で、自身の希望する生活が実現せず、支えを必要としています。私達は、こうした現実を真摯に受け止め、彼らのために、知識・技術の研鑽に励むことはもちろんのこと、権利擁護への意識を高め、社会的責任を果たさなくてはなりません。
私は、常々、「ぶれない視点」を意識しています。すなわち、軸足はクライエントであるご本人・ご家族に寄り添い、しかし、もう一方の足は、新たなことにも挑戦し、可能性を切り拓くイメージです。そして私達の活動は、共感者が増えるほど、相乗効果を得て、大きな成果や、可能性を切り開く推進力につながります。
個人の活動のみならず、協会活動においても、こうした「ぶれない視点」を意識し、仲間と共感しあいながら、前進できることを目指していきたいと考えています。また活動で得た成果は、岐阜県全体の共有財産と考え、協会員のみならず、私達のクライエントへ還元できれば幸いです。
末筆になりましたが、今後とも、皆様のお力添えをよろしくお願い申し上げます。
岐阜県精神保健福祉士協会 会長 浅野 雅彦
